想いをつなげるエネルギーへ
燃料を「植える」ところから生産していきます。
P2Xでは、「Pongamia to X」=「ポンガミアから燃料、飼料などを生産すること」を目的に、ポンガミアの優良品種の研究・開発を行っています。また大規模栽培に向けて、最適な栽培方法や収穫方法、また収穫した種子の搾油技術の検証など、ポンガミアの生産に関わる全ての業務に対して、一貫して取り組んでおります。
エリート株
P2X社にて、ポンガミアの自生地調査や播種(はしゅ)による栽培を行った結果、成長性や種子収量の差が大きいことが分かりました。そのため、収量の多い樹木から採取した種子から育てたとしても収量が多いとは限らず、商業生産を行うにはリスクであると考えられます。P2X社では、カセサート大学や各国の研究機関と連携し、種子収量が多く油脂含有量の高い「エリート株」を選定した上でクローニングによる増殖を行っていきます。
エリート根粒菌
一方、東京農工大学の研究によると、マメ科植物の場合、根粒に生息する根粒菌の定着やまたその種類によって、窒素固定量が異なり、生育に大きく影響すると考えられています。根粒菌の種類は非常に多く、窒素固定能力の低い根粒菌が生息してしまう可能性もあります。 P2X社では、東京農工大学の協力の元、ポンガミアに適した窒素固定能の高い根粒菌「エリート根粒菌」を選定し、クローニング時に根粒菌を定着させることで、成長性を高め窒素肥料に頼らない栽培を行っていきます。
日本の果樹園技術
また、世界的にも技術力に優れている日本の果樹園の栽培技術を導入していきます。P2X社では、沖縄で長年クロヨナ(ポンガミア)の研究をされている琉球大学の協力の元、ポンガミアの収穫量の最大化を目指します。
ポンガミアが作り出すもの
種子を圧搾・抽出にすることにより生産されます。
黄金色で、常温のもとでは、さらさらとした粘度が高くない油です。
カランジンなどの成分があり、食用に適しておりません。
鞘を粉砕した後、圧縮・加熱することで生産されます。
近畿大学・バイオコークス研究所の井田教授により開発され、コークスの代替え燃料として活用が期待されます。
種子を搾油した際に生産されます。
たんぱく質を豊富に有しており、牛や鶏などの飼料原料として活用が期待されます。
ポンガミアの樹木が成長する際に、その幹や根、葉などに炭素を蓄積することで、CO2を固定化します。
また、根粒菌の働きにより、ポンガミアを荒れ地に植樹することで土壌を肥沃にさせる効果があると考えられます。